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住民らによると、平田容疑者(くまえり)の一家は10年ほど前に市内の別の地区から移り住んだ。同級生となじめず、中学時代には不登校になったといい、容疑者自身も当時の文集でそうつづっている。その後の足取りを知る住民は少ない。実家が居酒屋を始めてからは、接客の手伝いをしていたという。
小中学校が一緒だった女性(20)は「びっくりした。中学を卒業してから見ていない。諏訪西中も放火だとしたら悲しい」と話した。近くに住む男性会社員(67)は「あまりに近くの人間が犯人でショックが大きい」と絶句。父親の知人という男性は「父親は地域が行っている夜警に参加していた。自分の娘が逮捕された気持ちを思うといたたまれない」と沈痛な表情を浮かべた。また、諏訪西中の石塚弘登校長は「逮捕されたのが地元の人、卒業生なのは残念で切ない」と話した。
4月30日に諏訪市湖南で空き家が全焼したが、平田容疑者(くまえり)のHPの日記には炎上する写真が掲載され、「さっき近所で大火事がありました。消防や警察や野次馬ですっごい人だかりでまるでお祭りのような騒ぎでした」などと書かれていた。
また、平田容疑者(くまえり)は逮捕直前の8日昼、山梨県内で大手出版社による撮影会に参加した。八ケ岳のふもとの屋外で水着姿などを撮影したという。担当者は「変わった様子はなく、非常に驚いている」と話す。同日朝には県警が容疑者宅を訪れた。しかし、「撮影に行きたい」と話したため、帰宅を待ち、同日夕に任意同行を求め、夜に逮捕した。
同容疑者は中学時代の文集で「憧(あこが)れだった芸能界に進もうと思った」と書いていた。東京都内の芸能プロダクションにもオーディションの応募用紙を送っており、PR欄には「自分の持っている花を大きく咲かせてみたい」などと記入していた。 |